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2 : 本当にあった怖い名無し[sage] : 投稿日:2010/11/17 09:22:56 ID:y/4CZatRO [1/5回(携帯)]
未来から来た>>827氏のまとめ

【国内】
  ・首都は東京のまま
  ・尖閣諸島、竹島、千島列島、樺太、台湾が日本領土になっている
  ・東大・京大は2062年現在も存在する
  ・移民は増えない。2024年に大事件が発生するため

【政治】
  ・首相は今の民主党議員が入れ替わりで就任。それが終わると自民党に移る(再び長い自民党次回を示唆か?)
  ・安陪や麻生が再び首相になることは無いが、今(2010年)の自民党で最も有力な人物が圧倒的な支持率をキープして長く首相を務める。
  ・電波法・放送法・電気事業通信法。これら旧式の法律は存在しない。
  ・2062年の主な社会問題、アルコール犯罪

【経済】
  ・国の借金はなくなってる、しかし・・・
  ・任天堂・ソニー、アップルは今も存在する
  ・国内の電話事業会社のDoCoMoがアメリカの電話通信会社のAT&Tの旧名になっている
  ・メディアは大幅に変わるが良い方向ではない
  ・冠婚葬祭と福祉施設は倒産が相次ぐ
  ・海洋生物(魚)はほぼ食することが出来ない状態



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3 : 本当にあった怖い名無し[sage] : 投稿日:2010/11/17 09:24:24 ID:y/4CZatRO [2/5回(携帯)]
【科学】
  ・自動車は自動運転になっている。交通事故はほぼない
  ・自動車や電車は宙に浮いている。
  ・太陽電池と原子力がエネルギーの中心となっている
  ・過去に向かうタイプのタイムマシンが開発される
  ・医療は一部ロボット化されるが医療ミスは増えているらしい
  ・医療技術は格段に進歩している
  ・地震は完全に予知できる
  ・食べ物は工場で生産される
  ・環境汚染はコントロールされる
  ・感情をコントロールできる機械ができるが完全ではない
  ・大戦中は平均年齢が下がったが2051年には安定している。
  ・100歳以上の人もそれなりにいる
  ・電子書籍が一般化しているが一般書籍も出回っている


4 : 本当にあった怖い名無し[sage] : 投稿日:2010/11/17 09:26:32 ID:y/4CZatRO [3/5回(携帯)]
>>1超乙です、ありがとう!

6 : 本当にあった怖い名無し[] : 投稿日:2010/11/17 10:06:20 ID:aZBKb5Cd0 [1/4回(PC)]
主なタイムトラベラーの発言をまとめておいた。
たしか今年の2月か3月に2700年あたりからのタイムトラベラーもいたはずだが・・・

7 : 本当にあった怖い名無し[] : 投稿日:2010/11/17 10:19:29 ID:aZBKb5Cd0 [2/4回(PC)]
2721年からのアクセスログも見つけた。
まとめるのが非常に大変だったのでそのままログを貼ったが・・・
だれかまとめよろ

12 : 本当にあった怖い名無し[sage] : 投稿日:2010/11/17 12:54:02 ID:c7VGOGrR0 [3/12回(PC)]
2062年から来た未来人との質疑応答

【国内】
  Q.天皇制は崩壊したのですか?
  A.天皇制は続いてる。

  Q.日本の国は無事に続いていますか?
  A.日本はあるけど、非常に危険な状態”だった”(2062年現在、危機状態を脱したらしい)

  Q.管の次の総理は?
  A.がっかりする奴だ

  Q.2062年の今上の名前を教えてください
  A.もういらっしゃる。考えるんだ

  Q.日本の主要な社会問題は何ですか?
  A.アルコール犯罪問題

  Q.2062年現在、日本の首都は東京のままですか
  A.東京のままだ

13 : 本当にあった怖い名無し[sage] : 投稿日:2010/11/17 12:55:12 ID:c7VGOGrR0 [4/12回(PC)]
【政治・経済】
  Q.国の借金が今、900兆円あるみたいだけど、未来ではどうなっていますか?
  A.借金はなくなっているよ。ただ・・・

  Q.次の日本の首相や政権交代の時期は?
  A.首相は今の民主党議員が入れ替わりで就任する。それが終わると自民党に移る(長期政権?)

  Q.IT系の人間なので、特にDocomoやSB、AUがあの乱脈経営に止めが刺さるのは何時か、孫正義という人物の行く末
    特に情報セキュリティ関連の法律の制定の動きが分ればよろ
  A.DOCOMO?AT&Tの旧名なのかな?

  Q.2062年もソニーや任天堂は存続してますか。2010年から2062年までの一番大きな大型倒産は?
  A.SONY NINTENDO 存在している。今でもグローバル企業だ
    世界的企業の倒産は俺が知っている限り25社。これは言えない決まりになっている(売りで莫大な利益発生するため)

  Q.DOCOMOはNTT Docomo NTTのグループ企業。AppleやGoogleは存在してるのか?
    電波法・放送法・電気事業通信法が変わり総務省から電波行政が切り離されたりするのか?
  A.アップルは存在している。スティーブの記録は学校で学習した。グーグルに関してはノーコメント
    電波法・放送法・電気事業通信法。これら旧式の法律は存在しない。よって行政管轄ではない

  Q.電通(広告代理店)や各テレビ局はまだ存在していますか?
  A.メディアの状況だな。大幅に変わるぞ。しかし良い方向にではない。これは2062年もだ

14 : 本当にあった怖い名無し[sage] : 投稿日:2010/11/17 12:56:11 ID:c7VGOGrR0 [5/12回(PC)]
  Q.麻生さんや安倍さんはまた首相をやることがありますか?
  A.ない、しかし2010年の自民党で最も有力な人物が圧倒的な支持力をキープして長く首相を務める
    4年以内にわかるだろう

  Q.ソフトバンクはあるのかだけよろしく
  A.あなたには残念だけど、世界で最も有力なグローバル企業の一つとして存在している

  Q.時間移動に関する法律、特に過去を遡って未来の情報を教えることへの罰則は?
  A.存在する。非常に危険だ

  Q.日本人のノーベル賞受賞者はコンスタントに出ているか?
  A.ノーベル賞は日本人多い。日本はインドに続き世界的天才集団

  Q.外国人参政権、人権保護法は成立するか
  A.外国人参政権などない

  Q.女性の首相は誕生しているか
  A.女性の首相は一度も誕生していない

  Q.経済のグローバル化は進んでいるか。どこかで歯止めがかかるのか?
  A.経済のグローバル化は日本が最も活発

15 : 本当にあった怖い名無し[sage] : 投稿日:2010/11/17 12:57:18 ID:c7VGOGrR0 [6/12回(PC)]
【国際】
  Q.日本は中国に侵略されたのか?
  A.中国はずいぶん前に無くなった

  Q.現在の中国は中華人民共和国ですが、あなたの時代では中国の政治体制は分裂したか否か?
    できれば人口や政治指導者を教えてください
  A.中国はもう存在していない。アジアの大半がインドになっている

  Q.韓国・北朝鮮はどうなってるの?日本周辺の国で国境に大きな変化を生じた国は有りますか?
  A.韓国・北朝鮮は存在してない。 一時、中国自治区になったが今はロシア。 国境に大きな変化を生じた国はインドだな

  Q.これから先どんどん移民を受け入れると言っていますが日本は移民だらけになるんでしょうか?
    もしそうなったとして治安はどうなっていますか?
  A.移民は増えない。なぜなら、2024年に大事件が発生する

  Q.未来に異星人との公式なコンタクトはあるのかな。あと、フリーメーソン等の行く末は?
  A.残念ながら、宇宙人はまだ確認されていない。甲殻生命体は確認されてはいるが

  Q.北方領土、竹島、尖閣はどうなった?また、日本とインドの関係は?
  A.北方領土、日本領。 竹島、日本。尖閣とは、日本の台湾州の島のことか?そうだったら日本だ
    日本とインドは非常に友好な関係だ

  Q.第三次世界大戦は日本も参戦しますか?核は使用されますか?
  A.勿論参加した。日本はブチ切れたぞ。核は日本は使わないが・・・

16 : 本当にあった怖い名無し[sage] : 投稿日:2010/11/17 12:58:19 ID:c7VGOGrR0 [7/12回(PC)]
  Q.日本の人口はどうなってますか?年金システムは継続してますか?
  A.2010年と比較すると30%減だな。年金はもらえるが大問題が発生する

  Q.北方領土はわかったが千島や樺太は?今の日本との国境の変化はある?後、今の日本との国境の変化はある?
  A.千島、樺太も日本だ。台湾は日本になる

  Q.アメリカの覇権は続いていますか?WTOやG20が世界政府のようなものになっていますか?
  A.アメリカの覇権は崩壊し、新たな新政権が生まれている。世界政府は出来るが、一度崩壊して今に至る

  Q.ロシアとヨーロッパの状況を概略にでも教えてください
  A.ロシアは手がつけられなくなる。ヨーロッパは気にすることは無い。アフリカは無惨だ

  Q.中国の破綻について詳しく
  A.中国の破綻というより自滅。詳しく書けば長くなる。大きな赤ん坊=中国

  Q.日本はいつまで他の国に食い物にされるのか?
  A.日本はいつまで他の国に食い物にされるのかは、政権が変わるまで

  Q.第三次世界大戦はどことどこの戦争なのか?
  A.核は落とされない、とだけ言っておく

  Q.第三次世界大戦で日本はどの程度被害を受けるのか?
  A.アジア全域、アメリカ、ロシア、一部ヨーロッパ、そして中東各国

  Q.2062年において日本と敵対している国は?
  A.ない

  Q.フリーメーソンやイルミナティ等の悪魔教の様な秘密結社が国家の裏で暗躍しているとされるが、未来でもやはりそうなのかどうか?
  A.フリーメーソンは表で存在している

17 : 本当にあった怖い名無し[sage] : 投稿日:2010/11/17 13:08:14 ID:c7VGOGrR0 [8/12回(PC)]
【テクノロジー】
  Q.タイムマシンの日本での実用運用時期
  A.タイムマシンは未来タイプ(VCX5000)が早く開発される。これは予想とかけ離れた姿だ(今でいう電車?に似て非常に細長い)
    その十数年後に過去へ移動するG+NXK6290(これは楕円形)が開発されることになる。未来タイプは未来へ行くタイムマシンの事だ

  Q.2062年の医療はどうなっているか? 高齢化問題はどう解決されるか? 自分は漢方をやるのですが漢方や東洋医学の行く末について?
  A.医療は今のような人による手動で行わない。全てロボットによるオートプログラムでの診療、そして手術を行う
    高齢化問題は一時的な問題に過ぎなかった。 葬祭場&福祉施設は倒産が相次いだ
    漢方は一部の地域で根強く支持されているみたいだが、あまり活用されているところを見た事がない

  Q.日本の主力産業は何?コンピューターは日常生活にどの程度関わっているか?
  A.ロボット。コンピューターが全てを制御している

  Q.SUICAなどのIC技術はどの程度広がっている?
  A.体へチップ埋め込みは一般化。私の家族は全員

  Q.新しい医療技術は?(再生医療、アンチエイジングなど)機械の体への埋め込みなどは進んでいるか?
  A.医療業界は今と比較すれば信じられないほど飛躍。病気はすべて治せる

  Q.ネット上の集団知性は社会の中でどのような位置づけか?
  A.ネット上の集団知性は危険な存在の位置づけ。クラッカーが大勢。情報漏洩頻繁。誹謗中傷は可愛い存在。殺害は日常茶飯事

  Q.エネルギーの問題はどのように解決されたか?(原子力に変わったそうだがそれに至る過程を簡潔に)
  A.日本人があるエネルギーを発見して次々に確保し続け、作り出し、それを元にアメリカが作った

  Q.歯科の分野での技術革新はあるか?
  A.歯科と言うのは無い

  Q.ロボットはどのように実用化されているか。普段の生活の中でどう関わっているか?
  A.ロボット。例えば日本で生産されているすべての自動車がロボット

18 : 本当にあった怖い名無し[sage] : 投稿日:2010/11/17 13:09:23 ID:c7VGOGrR0 [9/12回(PC)]
【歴史】
  Q.世界大戦ありましたか?
  A.世界大戦は1回あった。第三次世界大戦

  Q.未来に異星人との公式なコンタクトはあるのかな。 あと、フリーメーソン等の行く末は?
  A.残念ながら、宇宙人はまだ確認されていない。甲殻生命体は確認されてはいるが

  Q.東大・京大などの日本の国立大学はどうなっていますか?
  A.東大・京大は今でも存在している

  Q.海に放射能をばら撒かれる大事故があり、魚が食べられなくなるという話は本当か?
  A.海洋生物は2062年現在ほぼ食することが出来ない状況だ

  Q.米ケネディ大統領暗殺の理由は公開されている?
  A.すいぶん前に公開されていた。今現在の人にとっては信じられない人物だろうと思う
    言っていいのか悪いのかわからないが、暗号を解けばわかる(暗号略)

  Q.古代史で大きな発見はあるか?
  A.古代史ではピラミッドの謎は全て解かれた

  Q.進化論や人類の起源について新しい知見はあるか?
  A.進化論は大間違いある。人類の起源から間違いがある

  Q.多世界解釈は正しいのか?タイムパラドックスは存在するのか?
  A.タイムパラドックスに関しての説明はしないでおく。

  Q.2012年に何か大きな出来事が起こったか?
  A.2012年は特に何もおきていない

19 : 本当にあった怖い名無し[sage] : 投稿日:2010/11/17 13:12:56 ID:c7VGOGrR0 [10/12回(PC)]
【文化】
  Q.2010年現在普通に食べられているもので、実は食べたら危険なものは?
  A.アルコール(タバコよりはるかに危険)

  Q.どんな漫画が流行っていますか?
  A.漫画はさまざま。今と大きく変わっているのはほとんどの読み物が、読まないでいいように作られている

  Q.その時代か少し前で一番有名なミュージシャン、ピアニスト、ドラマーはだれ?
  A.ミュージシャンは、ジャンルにもよるけど、GFK900とかHUPEYかな。まだ生まれてないけどね
    ピアニスト、ドラマーは全然詳しくないね。興味がないな

  Q.なにか持っといた方がいいものとかある?
  A.書籍は大事に保管だ

  Q.未来の電子書籍はどのような形になっていますか?
  A.多く使われているのは、綺麗な女性の立体映像が状況映像を背景に自動読み上げしてくれる

  Q.英語が世界共通語になっていますか?
  A.英語は世界共通語ではない。あらゆる言葉で充分通用する。これは10年以内に理解できるだろう

  Q.今後ネットはマスコミ以上に世論に影響力を持つようになるか(2chやニコニコ、vocaloidなど)
  A.少し考えてしまったが、質問の趣旨が理解できた。というのも、幼少のころからすでにテレビがコンピューター。コンピューターがテレビ
    インターネットを通じてインターネットマスメディアを見ている。コマーシャルで流れる商品はタッチで詳細を知り、そして購買
    だから、世論の影響力区別が不可能

  Q.ファッション含めて恋愛など男女交際に関する文化は?
  A.恋愛に関しては今と変わらないだろう。ファッションに関しては様々。昔から存在するジーンズも販売されている
    若者は特殊素材が全身にフィットしてチューブが全身に繋がり様々な色に光るものが主流

20 : 本当にあった怖い名無し[sage] : 投稿日:2010/11/17 13:13:58 ID:c7VGOGrR0 [11/12回(PC)]
  Q.AV、性的娯楽の発展について新しい展開はあるか?
  A.紙や録画された動画、LIVEでは満足できないだろうな。楽しみに想像していたほうがいい

  Q.結婚は制度として残っているか?制度として変わっているか?
  A.結婚制度は何も変わっていない

  Q.死生観の変化について
  A.死生観、宗教により違いが出ている

  Q.2062年からみて、2010年の内に食べておいた方がいい物は?
  A.海産物は食べておいた方がいい

  Q.・プロ野球では王貞治、イチロー、松井秀喜などの大選手が出たけど、 2011~2062年までの間に大選手は誰が出てきた?
  A.世界の大選手はまだ2010年にはまだこの世に存在していない為、言う事が許されない

  Q.ギャンブルについて、特にパチンコの行く末を知りたい
  A.ギャンブル、パチンコは存在する。玉?は存在しないが

  Q.アルコールの取り扱いについて教えてください
  A.アルコールはコカイン、ヘロインなどの麻薬よりも危険な存在。今は信じられないだろうが、驚く日が来るだろう

  Q.たばこ産業は衰退しているか
  A.たばこ産業は衰退していない

  Q.日本はサッカー強くなってる
  A.日本はサッカー強いが、アメリカが一番強い

  Q.映画産業・作家や音楽家などで有名な人は出てくるか?
  A.UTADAは健在なのか。驚いた。メロディーそして歌声ともに平成の名曲だ
    2062年の曲の大半は騒音に近いんだ。メロディーも歌声も殆どノイズだ

21 : 本当にあった怖い名無し[sage] : 投稿日:2010/11/17 13:15:15 ID:c7VGOGrR0 [12/12回(PC)]
【自然環境】
  Q.あなたの時代までにあった歴史に残るような大きな自然災害(2011~2062年)をいくつか教えてください
  A.自然災害に関しては、言う事が許されない。 人口動態変化に繋がる事は言えない。ただし忠告しておく。山に登れ?

  Q.温暖化の影響はあるか?それとも寒冷化しているか?
  A.温暖化が進んでいる

  Q.海流が止まっているという話があったが本当か?
  A.海流が止まっていない

【文明】
  Q.地球外高次元知的存在との交流はありますか?それはどこの星ですか?
  A.地球外高次元知的存在との交流はない。数え切れないほどの信号をキャッチすることは出来ている
    
  Q.宇宙に関することで大きな発見はあるか?
  A.宇宙に関することで大きな発見は今のところ生命体が存在することは確認できている

  Q.甲殻生命体について詳しく
  A.甲殻生命体については、想像を絶する容姿と動く速さ。学生の時に発見されたが、全身から一気に汗が出て震えた

22 : 本当にあった怖い名無し[sage] : 投稿日:2010/11/17 13:23:53 ID:fMs9e3AG0 [1/4回(PC)]
【メッセージ・その他】
  Q.未来からゲートウェイか何かで無線通信を使って書き込みをしているのか?
    それとも肉体ごとこの世界にやってきて、どこかのネットカフェや無線LANただのりから書き込んでいるのか?
  A.肉体後と来てる。通信手段&場所に関しては言わないでおく

  Q.何で遥々この時代に来たのに2chのオカ板の予言スレに書き込んでるんですか?
    それとリアルで何をするつもりで来たんですか?
  A.訪問の目的は秘密調査の一環。ここに書き込んでるのは過去DBを調べて2010年に人気があったウェブサイトだと判明した。
    調査予定時間まで見てみようと考えたのだが書きこんでしまった

  Q.現代の日本人に言っておきたいことは?
  A.時に身を委ねることだ。 2014年までは足掻いてもどうにもならない。日本人の忍耐強さが試される時だ
    おそらく今は、他国を攻めるべきだ、強く対応すべきだ、守るべきだ、と色々考えはあるかもわからないがね

  Q.>>860(まだ書かれていないレス)に書かれる言葉は?(何が書かれるか予想を聞いている)
  A.おれに予知能力はない。ただ、2062年から調査の為に来たただの男だ

  Q.後アンカーを付けて答えて欲しい
  A.アンカーとはなんだ?もうスクエアメディアでの返答が可能なのか?
    初めて文字を入力するクラシックタイプの掲示板を使っているから機能が不慣れで理解できない

  Q.あと。あなたの年齢はいくつですか?
  A.非公開だ

  Q.ジョン・タイターとは知り合いですか?
  A.ノーコメントです

23 : 本当にあった怖い名無し[sage] : 投稿日:2010/11/17 13:26:10 ID:fMs9e3AG0 [2/4回(PC)]
  Q.私たちが未来のあなた達への財産として、残しておいてほしいものや、やっておいてほしいものはありますか?
  A.何もない。今の環境で十分すぎるからむしろ感謝しなければならない。つくづく日本人に生まれて良かったと感謝している

  Q.未来のあなたから見て、今の我々が心がけるべきことや、こうしておいたほうがいいと思うようなことなどはありますか?
  A.さっきも少し言ったが、昔の人間は相当我慢したのだろうな、と言う印象が強い。これは日本人特有かもしれないが。自分も思うだろうし

  Q.未来人さんに、行き先を“2010年11月”という瞬間に選んだのか 意味があるなら教えてください
  A.理由は言う事が許されない。しかし、2010年11月だけではない。今回の任務が完了したら2016年4月15日へ行く。また会えたらいいな。



以上で終わり。

( ´^A^)予言、預言、予知夢、直感など総合33・34
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/occult/1289749434/

で行われたやりとりを質疑応答形式でまとめたものである




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489:本当にあった怖い名無し:2013/02/05(火) 14:04:19.71 ID:6ZU0HokN0
2chはたまにみたことあって初めて書き込むが
弟の話なんだが、うちの弟は霊感と言うレベルじゃなく霊力と言うレベル
くらいの奴なんだが、夕べ、兄貴話があると言われ、嫌な気がしたんだが
話を聞くと、関東、特に北関東の海側が真っ黒に見えると…言われた

なんなの?って聞いたら、近いうち災害が来る前兆だと…
2011年と同じだと、だから俺がいいと言うまで関東に行くなといわれた。

弟は普段普通に暮らしているが、俺ら家族にしか奴の能力は知らない。
言っても信じないことだからあえて書かないが、災害が地震なのかなんなのか
までは言わないが今まで的中率100%だから、関東の人は常に最悪を想定して
過ごしていただきたくコメントしました。



拍手[1回]

497:本当にあった怖い名無し:2013/02/05(火) 14:47:23.68 ID:mzWgqzV30
>>489
的中率100%て今まで何を当てたか教えてよー




540:本当にあった怖い名無し:2013/02/05(火) 17:37:25.05 ID:6ZU0HokN0
>>497

いままでの世の中の大きい出来事は当ててるな。
山梨だかのトンネル内の崩落は山自体が動いてるそうだ
日本どころか世界中の陸地、海底自体が動いてるらしく
直してもすぐこわれるって言ってる、いずれ房総半島はなくなるそうだよ。




547:本当にあった怖い名無し:2013/02/05(火) 17:55:17.53 ID:/NH0AXWq0
>>540

と言う事はいわゆる人工地震説はほとんどが嘘ってか?




946:本当にあった怖い名無し:2013/02/06(水) 15:06:42.78 ID:1FGN3ymT0
>>547
人知れず人工的に地震を起こすのはかなり難しいんじゃないかと思う。




603:本当にあった怖い名無し:2013/02/05(火) 20:57:43.67 ID:VSQR1hf30
>>540
弟の言うことが信じるに値する決定的な直近の未来を
当ててくれぇ~
今まで>>540のようなうそ書き込みは嫌というほど見てきたのだ
本物という証拠がほしい。




529:本当にあった怖い名無し:2013/02/05(火) 17:13:14.48 ID:0KGVGF7vi
>>489
北関東の海側って茨城しかねーじゃんww
普通に想定できる場所だな
いつまでとかないわけ?




540:本当にあった怖い名無し:2013/02/05(火) 17:37:25.05 ID:6ZU0HokN0
>>529
いつまでは分からないが近いうちらしい、本人も日付限定の予言なんて
絶対当たらないし、ウソッぱちってのが口癖だ。
それにテレビに出てる霊能者なんてみんなそう思うってだけで言ってる
だけではっきり分かる人なんて地球上に10人くらいってのも口癖だ。

昔から両親には硬く弟の素性は言わない約束させられてきたが
震災で逃げれば助かる人も多く居たのに大丈夫だろうで亡くなった方も
多かったので、これを見た人は馬鹿にしてもいいので、北関東になんか
あったとき、周りに声かけて早めに避難してほしいと思い書き込みしました


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376 鏡   ◆oJUBn2VTGE ウニ 2006/12/02(土) 14:09:25 ID:Q8VwWIU/0
大学1回生の冬。
大学に入ってから出入りするようになったネットの地元系オカルト
フォーラムのオフ会に出たときのこと。
オフ会とは言っても、集まって居酒屋で飲む程度のものもあればディープ
なメンバーによる秘密の会合のようなものもあった。
その日も10人ほどの人間が集まって白木屋でオカルト話を肴に飲んだ後、
主要メンバーだけが夜更けにリーダー格の女性の部屋に集ったのだった。
そのリーダー格の女性とはColoさんという人で(なぜか頻繁にハンドルネーム
を変えるのでそのとき本当にColoだったかは自信がない)、俺のオカルト道
の師匠の彼女でもあった人だったので妙に可愛がられ、若輩の俺も濃い主要
メンバーの集まりに混ぜてもらうことがよくあったのだ。

秘密の会合では交霊実験まがいのことをすることもあったが、その日は
1次会の流れのままColoさんの部屋でダラダラと酒を飲んでいた。
山下さんという男の先輩が「疲れてくると人間の顔が4パターンしか見え
なくなくなる」という不思議な現象にまつわる怖い話をしていたところまでは
覚えている。
揺さぶられて目を覚ましたとき、部屋には3人しかいなかった。
Coloさん、みかっちさんという女性陣に俺。



拍手[0回]

377 鏡   ◆oJUBn2VTGE ウニ 2006/12/02(土) 14:10:21 ID:Q8VwWIU/0
「鏡占いに行こう」
まだ覚醒していない頭に、実にシンプルな構文が滑り込んできた。
なんでも市内に新しい占いの店がオープンしたのだが、それが一風変わった
「鏡を使った占い」をしているのだそうだ。
思わず腕時計を見たが、短針は12時を回っていた。
しかし二人は大丈夫、大丈夫、まだやってるというのである。
洗面所をかりて顔だけ洗っていると、Coloさんがそばにやってきてこう言った。
「困ってることがあるんでしょう。その店の鏡の中には、困難の正体が映るん
 だって」
困っていること。
たしかにある。Coloさんやオフ会のメンバーには言っていないが、そのころ
俺はある女性に絡むやっかいごとの只中にいた。
霊感の強い人に立て続けに出会ったせいか心霊現象にはよく遭遇するように
なっていたのだが、異常な人間のほうがはっきり言ってたちが悪い。
その女性は、信じがたいことに市内の高校で「同級生の血を吸う」という事件
を起こして停学になったことがあるという。
興味をもって彼女のことを調べてまわっていたのが不興を買ったのか、その
ころ身の回りに不可思議な出来事が立て続いて起きていた。
もちろん彼女と関係があるとは限らない。
しかし最悪の事態を想定して生活するのは臆病者にとって当然だ。俺は知り合い
にもらった魔除けのタリスマンなるものまで肌身離さず持っていた。
Coloさんは何を考えているのかわからない独特の表情で、「たぶん、本物だから」
と言った。


378 鏡   ◆oJUBn2VTGE ウニ 2006/12/02(土) 14:11:29 ID:Q8VwWIU/0
Coloさんは勘が鋭い。大学のサークルの先輩でもある俺のオカルト道の師匠
には、そのやっかいごとを伝えていたが、恋人を巻き込みたくないのか師匠は
Coloさんには教えてないはずだった。
はずなのに、なにか勘づいているような気配がしていた。
3人で連れ立ってマンションの一室を出ると外はやたら寒く、俺は帰りま
せんかと何度か言ったが女性二人がノリノリだったため無視され、繁華街の
ほうへずんずんと歩を進めていった。
ところが、その途上でみかっちさんのPHSが鳴り、みかっちさんは電話口
で何事かわめいたかと思うと走ってどこかに行ってしまった。
俺は面くらうとともにどこかほっとして、「二人になったし、帰りましょう」
と言った。
しかしColoさんは首を振ると「来なさい」と有無を言わせぬ口調で俺を促した。
深夜1時近くになっていたが、まだ明かりの消えない華やかな通りから
すこし外れて、薄暗い裏通りを進むと「学生ローン」とかかれた看板のある
小さなビルの前に立ち止まった。
占いの店らしき看板も出ていないが、Coloさんはここだと言う。
そして地下へのびる階段をずんずんと降りて行くのだった。
地下には「占い」とだけかかれた怪しげなドアがあり、Coloさんは躊躇なく
押し開けて俺を手招きするのだった。
薄暗い店内には人の気配がなく、厚手の黒い布で遮蔽されたカウンターらしき
ところに、人の手が見えた瞬間は思わずビクッとした。
Coloさんがその布越しになにか話しかけると、白い手は店の奥を指差したかと
思うとスゥっと消えるように引っ込んでいった。
狭い店内は黒で統一され、天井の照明も黒い布で覆われていたので目が慣れる
までは鼻を摘ままれてもとっさにはわからなかったかもしれない。


379 鏡   ◆oJUBn2VTGE ウニ 2006/12/02(土) 14:12:40 ID:Q8VwWIU/0
「こっち」
とColoさんが俺の手をつかんで引っ張り、店の奥へと向かった。
奥には黒い布で隠されるようにしてドアがぽつんとあり、切れ目の入った
厚手の生地を掻き分けるように中を覗き込んだかと思うと、Coloさんは「ここ」
と言って俺を促すのだった。
流されるようにここまで来てしまったが、なんだかすべてが薄気味悪い。
『困難の正体が映る鏡』
そんなものが本当にあるんだろうか。とは思わなかった。
そんなものを見ていいんだろうか。
そう思ったのだった。
俺はColoさんに押し込まれるようにドアの中へ入った。
中はさっきまでよりも暗い。背後では切れ目の入った布が入り口を塞ぐように
バサバサともとに戻る音がした。
暗くても、部屋が狭いことは直感でわかる。その一番奥に人影が見えた。
ビクビクしながら近づくと、やはりそれは俺だった。
鏡面であることを確認しようとして手を伸ばそうとするが、一瞬頭がくらくら
するような感覚がして、それをすることは躊躇われた。なにか、説明しがたい
違和感のようなものがあった。
『困難の正体』
それは自分自身だ。
そんなことを悟らせるための店なのだろうかと、ふと思った。
全身が映っている大きな鏡の中の腕時計に目を落とすと、短針は1時のあたり
をさしていた。
そのときである。頭の中にくぐもったような耳鳴りがかすかに響き始めた。
まずい。
その音が、心臓を早鐘のように乱れさせる。

380 鏡   ◆oJUBn2VTGE ウニ 2006/12/02(土) 14:13:30 ID:Q8VwWIU/0
なにかが起こる。
そう思った俺は、ここから出ようとした。
そしてそのために振り向こうとしたとき、鏡の中の青ざめた自分の顔の端に
なにか黒いものが見えた気がした。
ドキドキしながら振り返るが、なにもなかった。暗い部屋が広がっているだけだ。
また鏡に向き直る。
こんどは顔の位置がずれて、顔の後ろに隠れていた黒いものが大きくなっていた。
それが動いた瞬間、叫び声をあげそうになった。
はっきりとわかる。それは人影だった。
鏡の中の二つの人影。
一つは鏡の前に立つ俺。
もう一つはその俺の後ろに立つ長い髪の人物。
さっき振り向いたときはいなかった。
そして予感がする。
もう一度振り向いても、誰もいないのではないだろうか。
困難の正体なんか、見ていいはずがなかった。
後悔がよぎる。
鏡の中で部屋の入り口付近から、長い髪の人影がこちらのほうへジリジリと
近づいてくる。
暗すぎて顔まではわからない。
俺は震えながら、掛けていた眼鏡をずらす。
鏡の向こう、自分の姿や、背後の壁などとともに、その人影も輪郭からぼやけ
てしまった。
幻覚ではない。
脳が見せる幻なら眼鏡をずらしてもぼやけない。
硬直する俺の背後へ、ぼやけたままの人影が揺れながら近づいてくる。
耳鳴りが強くなる。
そしてこの部屋に入り、鏡を見た瞬間に感じた違和感がもう一度強く迫ってくる
ような気がした。

381 鏡   ◆oJUBn2VTGE ウニ 2006/12/02(土) 14:15:03 ID:Q8VwWIU/0
振り向こうか。
振り向いたら、たぶんなにもいない。
そして部屋の入り口へ走って、外へ出る。
そうしようか。
心臓をバクバク言わせながらそんなこと思っていたが、けっして目は鏡の中から
逸らせないのだった。
そのとき、鏡の中の腕時計がまた目に入った。
短針は依然1時のあたりを指していた。その瞬間、違和感の正体に気がついた。
鏡の中で腕時計をしている手をじっと見つめる。
右側の手に腕時計をしていた。
鏡の中の俺が、右側の手に腕時計をしているのだった。
俺は固まったまま動けなくなる。
俺は普段、当然のことながら左手に腕時計をはめている。
鏡に映るときは、向かって左側の手にはめていないとおかしいではないか。
そしてその鏡の中の短針は、11時のあたりを指していないとおかしいはず
だった。
なんだこれは。なんだこれは。
という言葉が頭の中をぐるぐると回る。鏡に映る俺の体で、数少ない左右対称
ではないものが、すべてある結論を指し示していた。
心臓が、胸の右寄りの位置でドクドクと脈打っている気がした。
(こっちが鏡の中だ)
そんなことはあるはずがなかった。
しかし鏡の向こうの俺こそが、確かに正しい方の手に正しい時間を指す腕時計
をはめているのだった。

382 鏡   ◆oJUBn2VTGE ウニ 2006/12/02(土) 14:16:22 ID:Q8VwWIU/0
そして鏡の向こうの俺の背後に、髪の長い長身の人影が迫って来ていた。
こっちが鏡の中である、というありえない事態に、俺はうろたえる余裕もなく、
こっちが鏡の中であるという前提のもとに、今なにをすべきかを考えた。
混乱する頭を蝿の飛び回るような耳鳴りが掻き乱し、なにをしていいのか
わからない。
動けない。振り向けない。
鏡の向こうの俺の背後に、切れ長の瞳が見えた瞬間、思わず叫んでいた。
「どうしたらいいですか」
なぜそんなことを言ったのかわからない。外にいるだろうColoさんに助けを
求める叫び声としては奇妙だ。まるで、すべてを知ってる人に問いかける
ような・・・・・・
すると間髪入れずに答えが返ってきた。
「来てよかったでしょう」
鏡の向こうで部屋の入り口の黒い布がガサガサと揺れ、妙に現実感のない
Coloさんの声が聞こえてきた。
「どうしたらいいですか」
もう一度叫んだ。すぐ背後まで来ている、切れ長の瞳の黒目が一瞬膨張した。
「簡単。今すぐこの予知夢から覚めて、鏡占いに行こうという誘いを断る。
 それだけ」
そんな言葉が、直接頭の中に響いた。

揺さぶられて目が覚める。
Coloさんのマンションの一室だった。
みかっちさんが目の前で机につっぷしているColoさんを続けて起こそうと
している。

383 鏡   ◆oJUBn2VTGE ウニ 2006/12/02(土) 14:17:29 ID:Q8VwWIU/0
俺は覚醒しきれない頭で、状況を把握する。
熟考するまでもなく、夢を見ていたらしい。
思わず腕時計を確認する。12時過ぎ。もちろん右手にはめている。
ひどい夢だった。
すべてはColoさんの予知夢だった、という設定らしい。
確かにColoさんは異常に勘がするどく、その勘の元になっているのはエドガー
ケイシーのような予知夢だと、師匠に聞いたことがある。
その話が原因で、こんな変な夢を見たのか。
ばかばかしいではないか。
だって今のは、Coloさんの見る夢ではなく、この俺の夢だったのだから。
「うーん」という声とともにColoさんが頭をイヤイヤする。
みかっちさんが無理やりその頭を揺さぶりながら、言った。
「おきろー。鏡占いに行くんでしょ」
その言葉を聞いて、俺は背筋に冷たいものが走った。
いや、待て。俺が寝ているときにきっとそんな話になったのだろう。それが
浅い眠りに入っていた俺の夢の表層に現れたにすぎない。
「あー、そうだっけ」
眠そうに頭をあげるColoさんを見て、俺は思わず言った。
「いや、俺もう帰りますし」
みかっちさんは「えー」と言って、不満を口にしたが取り合わなかった。
Coloさんは瞼をこすりながら、俺をじっと見ていた。
「なにか」とドキドキしながら言うと、「なんだっけ」と首を捻っている。
「あ、そうだ」
そう言って、Coloさんはみかっちさんに何か耳打ちをした。

384 鏡   ◆oJUBn2VTGE ウニ 2006/12/02(土) 14:19:19 ID:Q8VwWIU/0
するとみかっちさんは鼻で笑いながらPHSを取り出し、ベランダに出ながら
どこかに掛けはじめた。1、2分の後、みかっちさんはPHSに向かって
何事かわめきながらベランダから戻ってきて、慌しくColoさんの部屋を飛び
出していった。
呆然とする俺の前で、Coloさんが無表情のまま欠伸をひとつした。


結局その日は家に直帰し、なにごともなく一日が終わった。
後日、Coloさんの彼氏でもあるオカルト道の師匠のもとへその出来事の話を
しに行った。
気になってたまらなかったからだ。
一通り話を聞き終えると、師匠は唸りながら「巻き込まれたな」と言った。
以前、師匠からColoさんの体質について聞いてことがあったが、そのとき
「寝ているところをみせてやりたい。怖いぞ」というようなこと言った。
まさにその「怖い」現象に巻き込まれたのだと言う。
曰く、Coloさんは浅い眠りに入ったときに予知夢としかいいようがない不思議
な夢を見る。
その夢は目が覚めたときは覚えていない。ただ、ときどき日常生活の中で、
それを「思い出す」のだそうだ。
それも、まだ起こっていない未来を、思い出すのだ。
無理に思い出そうしても思い出せない。どういう基準で思い出せるのかも
よくわからない。しかも、まれにノイズとでもいうべきハズレが存在する。
その原因もわからない。
師匠はColoさんと一緒に寝ているとき、そのColoさんの見る予知夢を同時
体験してしまったことがあるという。自分が予知夢の登場人物になって思考し、
行動し、その体験が目覚めたあとも自分の意識にそのまま繋がっていた。そ
してその内容をColoさんは覚えていない。

385 鏡 ラスト  ◆oJUBn2VTGE ウニ 2006/12/02(土) 14:21:40 ID:Q8VwWIU/0
同じだった。今回の俺の体験と。
「巻き込まれた」とはそういうことなのだ。
師匠が見た夢のことは詳しく教えてくれなかったが、「口にしたくないほど
恐ろしかった」そうだ。
「僕以外で、巻き込まれた人ははじめてかもしれない」
師匠は変なことに感心している。
「それにしても面白いな。『困難の正体が映る鏡』を見に行って、いつの
 まにか自分自身が鏡の中にいたっていうのか」
あれは不思議な感覚だった。予知夢だかなんだか知らないが、そんなことは
ありえないと思う。あるいは、たまに外れるという『ノイズ』にあたる部分
なのかも知れない。
「1.鏡の向こうの俺に危険な人影が迫っている
 2.こちらがわにはその人影は存在しない
 3.今思考している俺は鏡の中の人物である
 4.鏡の向こうが本当の世界である    」

師匠はボソボソとそう呟いた。
「つまり、『いないはずの人影が鏡の中にだけ映っている』という最初の
 恐怖は、さっき挙げた君の4つの認識によって、『いるはずの人影が鏡の中
 に映っていない』と変換されたわけだ。夢の中で自分が鏡の中にいるという
 自覚が、いったい何を象徴しているのか、フロイト先生なら何か面白い解釈
 をしてくれるかも知れないが。ともあれ少なくともここには、ある非常に興
 味深い暗示が含まれている」
師匠はニヤニヤしながら、「こんな言葉をしっているか」と言って続けた。

吸血鬼は、鏡に映らない。


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941 超能力  1/9 ウニ New! 2006/02/22(水) 23:45:38 ID:CqBHiC0Y0
大学時代、霊感の異常に強いサークルの先輩に会ってから
やたら霊体験をするようになった俺は、オカルトにどっぷ
り浸かった学生生活を送っていた。
俺は一時期、超能力に興味を持ちESPカードなどを使っ
て、半ば冗談でESP能力開発に取り組んだことがあった。
師匠と仰ぐその先輩はと言えば、畑違いのせいか、超能力
なんていうハナシは嫌いなようだった。
しかし信じてないというわけではない。
こんなエピソードがある。

テレビを見ていると、日露超能力対決!などという企画の
特番をやっていた。
その中でロシア人の少女が目隠しをしたまま、箱に密封さ
れた紙に書かれている内容を当てる、という実験があった。
ようするに透視するというのだ。
少女が目隠しをしたあとで芸能人のゲストが書いたもので、
事前に知りようがないはずなのに、少女は見事にネズミの
絵を当てたのだった。
しかしテレビを見ていた師匠が言う。
「こんなの透視じゃない」



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942 超能力  2/9 ウニ New! 2006/02/22(水) 23:47:26 ID:CqBHiC0Y0
目隠しがいかに厳重にされたか見ていたはずなのに、そん
なことを言い出したので、「どういうことです?」と問う
と、真面目くさった顔で、
「こんなのはテレパスなら簡単だ」
意表をつかれた。
ようするに精神感応(テレパシー)能力がある人間なら、
その紙に書いたゲストの思考を読めば、こんな芸当は朝飯
前だというのである。
どんなに厳重に目隠しをしようと、箱に隠そうと、それを
用意した人間がいる限り、中身はわかる。

師匠は、テレビで出てくるような透視能力者はすべてイン
チキで、ちょっとテレパシー能力があるだけの凡人だ、と
言った。
『テレパシー能力のある凡人』という表現が面白くて笑っ
てしまった。
師匠はムッとしたが、俺が笑い続けているのは他に理由が
あった。
ロシア人の少女の傍に立つ通訳の男を、よく知っていたか
らだ。


943 超能力  3/9 ウニ New! 2006/02/22(水) 23:49:41 ID:CqBHiC0Y0
インチキ超能力芸でなんども業界から干された、その筋で
は有名な山師だ。俺は今回の透視実験のタネも知っている。
時々「続けて大丈夫か」というようなことを言いながら少
女の身体に触る、その触り方で絵の情報を暗号化して伝え
ているのだ。以前雑誌で読んだことのある、彼のいつもの
手口だった。
松尾何某がそこにいれば「通訳にも目隠しさせろ」などと
意地悪なことを言い出すところである。
俺はあえて、この少女をテレパスだと信じている師匠にこ
の特番の裏を教えなかった。
なんだか、かわいらしい気がしたから。

そんなことがあった数日後、師匠が俺の下宿を訪ねてきて、
「今日はやりかえしに来た」と言う。
あの番組のあと、雑誌やテレビでインチキが暴露されてちょ
っと話題になったから、師匠の耳にも入ったらしい。俺が知
っていてバカにしていたことも・・・
俺は嫌な予感がしたが、部屋に上げないわけにはいかない。
師匠はカバンから、厚紙で出来た小さな箱を二つだし、テー
ブルの上に置いた。

945 超能力  4/9 ウニ New! 2006/02/22(水) 23:52:56 ID:CqBHiC0Y0
「こちらを箱A、こっちを箱Bとする」
同じような箱に、マジックでそう書いてある。
なにが始まるのかドキドキした。
「Aの箱には千円、Bの箱には1万円が入っている。この箱
 を君にあげよう」
ただし、と師匠は続けた。
「お金を入れたのは実は予知能力者で、君がABどちらか片
 方を選ぶと予知していたら、正しく千円と1万円を入れて
 いる。しかしもし、君が両方の箱を選ぶような欲張りだと
 予知していたら、Bの箱の1万円は入れていない」
さあ、どう選ぶ?
そう言って、選択肢をあげた。
「①箱Aのみ
 ②箱Bのみ
 ③箱AB両方
 おっとそれから、
 ④どちらも選ばない」

どういうゲームかよく分からないが、頭を整理する。
ようするにBだけを選んだらちゃんと1万円入ってるんだから、
②の「箱Bのみ」が一番儲かるんじゃないだろうか。
師匠は嫌らしい顔で、「ほんとにそれでいいのぉ?」
と言った。

946 超能力  5/9 ウニ New! 2006/02/22(水) 23:53:54 ID:CqBHiC0Y0
ちょっと待て、冷静に考えろ。
「その予知能力者は、本物という設定なんですか」
肝心なところだ。
しかし師匠は「質問は不可」というだけだった。
目の前を箱を見ていると、そこにあるんだから、いくら入って
ようが両方もらっといたらいいじゃん? と俺の中の悪魔がさ
さやく。
待って待って、予知能力が本物なら両方選べばBはカラ。Aの
千円しか手に入らないぞ? 
と俺の中の天使がささやく。
予知能力が偽者ならどうよ? そう予知して、Bにお金を入れ
なかったのに、実際はBだけを選んでしまったら、もうけは0円
だぞ。
と悪魔。

そうだ。だいたい予知能力というのがあやふやだ。
目の前にあるのに、その箱の中身がまだ定まっていないという
のが、実感がわかない。
お金を入れる、という行為はすでに終わった過去なのだから、
今から俺がどうしようが箱の中身を変えることは出来ない、と
いう気もする。
じゃあ、③の箱AB両方というのが最善の選択なんだろうか。

947 超能力  6/9 ウニ New! 2006/02/22(水) 23:54:43 ID:CqBHiC0Y0
「さん」と言い掛けて、思いとどまった。
これはゲームなのだ。所詮、師匠が用意したものだ。
あやうく本気になるところだった。
たぶん、③を選ばせておいて箱Bは空っぽ、「ホラ、欲をかく
から千円しか手に入らないんだ」と笑う。
そういう趣向なのだろう。
なんだか腹が立ってきた。
②のBだけを選んでおいて、「片方しか選んでないのに、1万円
入ってないぞ」とゴネることも考えた。

しかし③の「両方」を選んでおけば最低でも千円は手に入るのだ
から、次の仕送りまでこれで○千円になって・・・
と、生活臭あふれる思考へと進んでいった。
すると師匠が「困ってるねえ」
と嬉しそうに口を出してきた。
「そこで、一つヒントをあげよう。君がもし、透視能力、もし
 くはテレパシー能力の持ち主だったとしたら、どうする?」
きた。また変な条件が出て来た。
予知能力という仮定の上に、さらに別の仮定を重ねるのだから、
ややこしい話になりそうだった。

948 超能力  7/9 ウニ New! 2006/02/22(水) 23:56:51 ID:CqBHiC0Y0
そんな顔をしてると、師匠は「簡単簡単」と笑うのだった。
「透視ってのは、ようするに中身を覗くことだろう? だった
ら再現するのは簡単。箱の横っ腹に穴を開けて見れば、立派な
透視能力者だ」
ちょ、そんなズルありですか、と言ったが
「透視能力ってそういうものだから」
そっちがOKなら全然構わない。
「テレパシーの方ならもっと簡単。
入れた本人に聞けばいい。
 頭の中を覗かれた設定で」
なんだかゲームでもなんでもなくなってきた気がする。
「で、僕は超能力者になっていいんですか?」
「いいよぉ。ただし、透視能力か、テレパシーかの2択。
 と言いたいところだけど、テレパシーの方は入れた本人が
 ここにいないから、遠慮してもらおうかな」
本人がいない?
嫌な予感がした。


949 超能力  8/9 ウニ New! 2006/02/22(水) 23:58:08 ID:CqBHiC0Y0
もしかして、彼女が絡んでますか? と問うと頷き、「僕も中身
は知らない」と言った。
俺は青くなった。
師匠の彼女は、なんといったらいいのか、異常に勘がするどい
というのか、予知まがいのことが出来る、あまり関わりたくな
い人だった。
「本物じゃないですか!」
俺は目の前の箱から、思わず身を引いた。
ただのゲームじゃなくなってきた。
仮に、もし仮に、万が一、百万が一、師匠の彼女の力がたまた
まのレベルを超えて、ひょっとしてもしかして本物の予知能力
だった場合、これってマジ・・・?
俺は今までに、何度かその人にテストのヤマで助けてもらった
ことがある。

あまりに当たるので、気味が悪くて最近は喋ってもいない。
「さあ、透視能力を使う?」
師匠はカッターを持って、箱Bにあてがった。
「ちょっと待ってください」
話が違ってくる。というか本気度が違ってくる。
予知能力が本物だとした場合、両方の箱を選ぶという行為で、
Bの箱の中身が遡って消滅したり現れたりするのだろうか?
それとも、俺がこう考えていることもすべて込みの予知がな
されていて、俺がどう選ぶかということも完全に定まってい
るのだろうか。

950 超能力  9/9 ウニ New! 2006/02/22(水) 23:58:40 ID:CqBHiC0Y0
「牛がどの草を食べるかというのは完全には予測出来ない」
という、不確定性原理とかいうややこしい物理学の例題が頭
を過ぎったが、よく理解してないのが悔やまれる。
俺が苦悩しながら指差そうとしているその姿を、過去から覗
かれているのだろうか?
そして俺の意思決定と同時に、箱にお金を入れるという、不
確定な過去が定まるのだろうか?
その「同時」ってなんだ?
考えれば考えるほど、恐ろしくなってくる。
人間が触れていい領域のような気がしない。
渦中の箱Bは何事もなくそこにあるだけなのに。
そしてその箱を、選ぶ前に中を覗いてしまおうというのだから、
なんだか訳がわからなくなってくる。

俺は膝が笑いはじめ、脂汗がにじみ、捻り出すように一つの
答えを出した。
「④どちらも選ばない、でお願いします」
師匠はニヤリとして、カッターを引っ込めた。
「前提が一つ足りないことに気がついた? 片方を選ぶ場合は
 それぞれにお金を入れ、両方を選ぶ場合はAにしか入れない。
 じゃあ、どちらも選ばないと予知していた場合は?」
決めてなかったから、僕もこの中がどうなっているのか分から
ないんだなぁ。
師匠はそう言いながら無造作に二つの箱をカバンに戻した。
俺はこの人には勝てない、と思い知った。


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69 ドッペルゲンガー  ◆oJUBn2VTGE ウニ New! 2006/10/15(日) 21:30:55 ID:lY9MF+tv0
大学1回生の秋。
オカルト系ネット仲間の京介さんの部屋に、借りていた魔除けのタリス
マンを返しに行ったことがあった。
京介さんは女性で、俺より少し年上のフリーターだった。黒魔術などが
好きな人だったが少しも陰鬱なところがなく、無愛想な面もあったがそ
の清潔感のある性格は、一緒にいて気持ちが良かった。
その日は、買ったばかりの愛車をガードレールに引っ掛けたという間抜
けぶりを冷やかしたりしていたのだが、これから風呂に入ってバイトに
行くからという理由であっさりと追い払われた。このところオフ会でも
会わないし、なんだか寂しかったが仕方がない。
目の前でドアを閉められる時、何度かお邪魔したこともある部屋の中に
わずかな違和感を感じたのは、気のせいではなかったと思う。
なにか忘れているような。
そんなぼんやりとした不安があった。

それから1週間はなにごともなかった。
自堕落な生活で、すっかり曜日の感覚がなくなっていた俺が、めずらしく
朝イチから大学の授業に出ようと思い、家を出た日のこと。
講義棟の前に鈴なりのはずの自転車が、数えるほどしかなかったあたりか
ら予感はされていたことだが、掲示板の前で角南さんという友達に会い
「今日は祝日だぞ」とバカにされた。だったらそっちもなんで来てるんだ
よ、と突っ込むと笑っていたが、急に耳に顔を寄せて「昨日歩いてたのだれ?
 やるじゃん」と囁いてきた。
なんのことかわからなかったので、「どこで?」と言ってみると「うわー
こいつ」と肘うちを喰らい、意味のわからないまま彼女は去っていった。
俺は首を捻りながら講義棟を出た。



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71 ドッペルゲンガー  ◆oJUBn2VTGE ウニ New! 2006/10/15(日) 21:33:54 ID:lY9MF+tv0
昨日はたしか、駅の地下街を歩いたはずだ。角南さんはそのあたりの店で
バイトしているはずなので、そこで見られたようだ。
しかし昨日俺は一人だった。だれかと歩いていたはずなんてない。
たまたま同じ方向に進んでいた人を、連れだと思われたのか。
なぜか急に背筋が寒くなってきて振り返ったが、閑散としたキャンパスが
広がっているだけだった。
俺は自転車をとばして、逃げるようにアパートへ引き返した。
そのあいだ後ろからだれかがついて来ているような気がして、ときどき振
り向きながらペダルをこいだ。
なぜかだれともすれ違わなかった。
俺のアパートは学校から近いとはいえ、その途中に通行人の一人もいない
なんて、なんだか薄気味が悪い。
駐輪場に自転車を止め、階段を登り、アパートの部屋のドアを開ける。
学生向けのたいして広くもない部屋は、玄関からリビングの奥まで見通せる
つくりになっていた。
はずだった。
のに。
キッチンに俺がいた。
俺は無表情で、こちらに目も向けずトイレのドアを開けるとスッと中に消えた。
パタンとドアが閉まる。
現実感がない。
玄関で俺は靴も脱がず立ち尽くしていた。そして今見たものを反芻する。
鏡ではもちろんない。生きて動いている俺が、トイレのドアを開けて中に入っ
た。という、それだけのことだ。それを俺自身が見ているという異常な事態で
さえなければ。


72 ドッペルゲンガー  ◆oJUBn2VTGE ウニ New! 2006/10/15(日) 21:37:14 ID:lY9MF+tv0
怖い。
この怖さをわかってもらえるだろうか。
思わず時計を見た。まだ朝のうちだ。部屋の窓のカーテン越しに射す太陽の
光が眩しいくらいだ。
だからこそ、この逃げようのない圧迫感があるのだろう。
夜の怖さは、明かりをつけることで。あるいは夜が明けることで克服されるか
も知れない。
しかし朝の部屋が怖ければ、どこに救いがあるというのか。
部屋にはなんの音もない。
トイレからもなんの気配も感じられない。
おそらく俺は10分くらい同じ格好で動けなかった。そして今のはなんだろう
今のはなんだろうと、呪文のように頭の中で繰り返し続けた。
見なかったことにして、とりあえずコンビニでも行こうかと、どれほど思ったか。
でも逃げないほうがいい。なぜかそう決めた。
たぶん、幻覚だからだ。
というか、幻覚じゃないと困る。
俺はオラァと大きな声を出すと、ズカズカと部屋の中へ進み躊躇なくトイレの
ドアを開け放った。
開ける瞬間にもオラァとわけのわからない掛け声をあげた。
中にはだれもいなかった。
ほっとした、というよりオッシャア、と思った。
念のためにトイレの中に入ろうとしたとき、視線の端で何かが動いた気がした。
閉めたはずの玄関のドアが開いていて、その隙間から俺の顔が覗いていた。

再び自転車を駆って、休日の道を急ぐ。
今日は朝イチで大学の講義に出て、清清しい気持ちになっているはずだったの
に、なんでこんな目にあっているのだろう。



74 ドッペルゲンガー  ◆oJUBn2VTGE ウニ New! 2006/10/15(日) 21:39:56 ID:lY9MF+tv0
俺はさっきまで自分の部屋のトイレに立てこもっていた。中から鍵を掛けて、
ノブをしっかり握っていた。俺が玄関から入ってきたら、どうしよう。オラァ
とかいう声が外から聞こえたら、失神していたかも知れない。
どれほど中にいたのかわからないが、とにかく俺はついにトイレからビクビク
と出てきて、電話をした。
こういう時にはやたら頼りになるオカルト道の師匠にだ。
しかし出ない。携帯にもつながらない。
焦った俺は次に京介さんへ電話をした。
「はい」
という声が聞こえたときは、心底嬉しかった。
そしてつい1週間まえにも通った道を、数倍の速度で飛ばした。
京介さんは、住んでいるマンションのそばにある喫茶店にいるということだ
った。
店のガラス越し、窓際の席にその姿を見つけたときには、俺は生まれたばか
りの小動物のような気持ちになっていた。
ガランガランという喫茶店のドアの音に振り向いた京介さんが、「ヨオ」と
手をあげる席に走って行き、俺は今日あったことをとにかく捲くし立てた。
「ドッペルゲンガーだな」
あっさりと京介さんは言った。
「自分とそっくりな人間を見る現象だ。まあほとんどは勘違いのレベルだろ
 うが、本物に会うと死期が近いとか言われるな」
ドッペルゲンガー。
もちろん聞いたことがある。そうか。そう言われれば、ドッペルゲンガー
じゃん。
不思議なもので、正体不明のモノでも名前を知っただけで奇妙な安心感が生
まれる。むしろ、そのために人間は怪異に名前をつけるのではないだろうか。


76 ドッペルゲンガー  ◆oJUBn2VTGE ウニ New! 2006/10/15(日) 21:41:55 ID:lY9MF+tv0
「おまえのはどうだろうな。白昼夢でも見たんじゃないのか」
そうであってほしい。
あんなものにうろちょろされたら、心臓に悪すぎる。
「しかし気になるのは、その女友達が見たというおまえだ。おまえとドッペ
 ルゲンガーの二人を見たような感じでもない。話しぶりからするとおまえ
 と一緒に歩いていたのは女だな。本当に心あたりがないのか」
頷く。
「じゃあ、ドッペルガンガーがだれか女と歩いていたのか。おまえの知らな
 いところで」
「こんど聞いておきます。角南さんがどこで俺を見たのか」
俺は注文したオレンジジュースを飲みながらそう言った。そう言いながら、
京介さんの様子がいつもと違うのを訝しく思っていた。
あの、飄々とした感じがない。
逼迫感とでもいうのか、声がうわずるような気配さえある。
ドッペルゲンガーだな、と言ったその言葉からしてそうだった。
「どうしたんですか」
とうとう口にした。
京介さんは「うん?」と言って目を少し伏せた。
そして溜息をついて、「らしくないな」と話し始めた。

77 ドッペルゲンガー  ◆oJUBn2VTGE ウニ 2006/10/15(日) 21:44:31 ID:lY9MF+tv0
京介さんがもう一人の自分に気づいたのは小学生のときだった。
はじめは、ふとした拍子に視線の端に映る人間の顔を見てオバケだと思った
という。
視界のいちばん隅。そこを意識して見ようとしても見えない。なにかいる、
と思ったのはあるいはもっと昔からだったかも知れない。
でも視線の端の白っぽいそれが人の顔だとわかり、オバケだと思ったすぐあと、
「あ、自分の顔だ」と気づいてしまった。
それは無表情だった。
立体感もなかった。
そこにいるような存在感もなかった。顔をそちらに向けると、自然とそれも
視線に合わせて移動した。まるで逃げるように。
いつもいるわけではなかった。
けれど疲れたときや、なにか不安を抱えているときにはよく見えた。
怖くはなかった。
中学生のとき、ドッペルゲンガーという名前を知った。
その本には、ドッペルゲンガーを見た人は死ぬと書いてあった。
そんなのは嘘っぱちだと思った。
そのころには、それは顔だけではなかった。トルソーのように上半身まで見
えた。ただその日着ている自分の服と同じではなかったように思う。どうし
てそんなものが見えるのか、不思議に思ったけれどだれかに話そうとは思
わなかった。自分と、自分だけの秘密。
高校生のとき、自己像幻視という病気を知った。精神の病気らしい。
嘘っぱちだとは思わなかった。ドッペルゲンガーにしても、自己像幻視に
しても、結局自分にしか見えないなら同じことだ。そういう病気だとしても、
同じことなのだった。


78 ドッペルゲンガー  ◆oJUBn2VTGE ウニ 2006/10/15(日) 21:47:06 ID:lY9MF+tv0
そのころには、全身が見えていた。
視線の隅にひっそりと立つ自分。
表情はなく、固まっているように動かない。そして、それがいる場所をだ
れか他の人が通ると、まるでホログラムのように透過してしまい揺らぎも
なくまたそのままそこに立っているのだった。
全身が見えるようになると、それからは特に変化はないようだった。
相変わらず疲れたときや、精神的にピンチのときにはよく見えた。だからと
いって、どうとも思わない。ただそういうものなのだと思うだけだった。
それが、である。
最近になって変化があらわれた。
ある日を境に、それの「そこにいる感じ」が強くなった。ともすればモノク
ロにも見えたそれが、急に鮮やかな色を持つようになった。そしてその立体
感も増した。だれかがそこを通ると「あ。ぶつかる」と一瞬思ってしまうほ
どだった。ただやはり他の人には触れないし、見えないのであった。
ところが、ある日部屋でジーンズを履こうとしたとき、それが動いた。
ジーンズを履こうとする仕草ではなく、意味不明の動きではあったが確かに
それの手が動いていた。
それから、それはしばしば動作を見せるようになった。けっして自分自身と
同じ動きをするわけではないが、なにかこう、もう一人の自分として完全な
ものなろうとしているような、そんな意思のようなものを感じて気味が悪く
なった。
相変わらず無表情で、自分にしか認識できなくて、自分ではあるけれど少し
若いようにも見えるそれが、はじめて怖くなったという。

79 ドッペルゲンガー  ◆oJUBn2VTGE ウニ 2006/10/15(日) 21:52:31 ID:lY9MF+tv0
京介さんの独白を聞き終えて、俺はなんとも言えない追い詰められたような
気分になっていた。
逃げてきた先が、行き止まりだったような。そんな気分。
「ある日を境にって、いつですか」
なにげなく聞いたつもりだった。
「あの日だ」
「あの日っていつですか」
京介さんはグーで俺の頭を殴り、「またそれを言わせるのかこいつ」と言った。
俺はそれですべてを理解し、すみませんと言ったあとガクガクと震えた。
「どう考えても、無関係じゃないな」
おまえのも含めて。
京介さんは最後のトーストを口に放り込みコーヒーで流し込んだ。
俺はそのときには、京介さんの部屋へタリスマンを返しに行った時の違和感
の正体に気がついてしまっていた。
「部屋の四隅にあった置物はどうしたんです」
あの日、結界だと言った4つの鉄製の物体。
それが1週間前には部屋の中に見当たらなかった。
「壊れた」
その一言で、俺の蚤の心臓はどうにかなりそうだった。
「それって、」
しゃくり上げるように、俺が口走ろうとしたその言葉を京介さんが手で無理
やり塞いだ。
「こんなところでその名前を出すな」
俺は震えながら頷く。
「ドッペルゲンガーっていうのは、大きくわけて2種類ある。自分にしか見
 えないものと、他人にも見えるもの。前者は精神疾患によるものがほと
 んどだ。あるいは一過性の幻視か。そして後者はただの似てる人物か、あ
 るいは生霊のような超常現象か。どちらにしても、異常な現象にしては合
 理的な逃げ道がある。私が前者でおまえが後者だが、それが同じ出来事に
 触れた二人に現れたというのは、しかし偶然にしては出来すぎだ」

80 ドッペルゲンガー  ◆oJUBn2VTGE ウニ 2006/10/15(日) 21:55:20 ID:lY9MF+tv0
つまり、あの人なわけですね。
俺は頭の中でさえ、その名前を想起しないように意識を上手く散らした。
「甘く見ていたわけじゃないんだが、まずいなこれは」
京介さんは眉間に皺を寄せてテーブルを指でトントンと叩いた。
俺は生きた心地もせず、ようやくぼそりと呟いた。
「こんなことならタリスマン、返すんじゃなかった」
その瞬間、京介さんが俺の胸倉を掴んだ。
「今なんて言った」
「だ、だからあの魔除けのなんとかいうタリスマンを返したのは失敗だった
 って言ったんですよ。また貸してくれませんか」
なぜか京介さんは珍しく険しい形相で強く言った。
「なに言ってるんだ、おまえはタリスマンを返してないぞ」
俺はなにを言われているのかわからず、うろたえながら答える。
「先週返しにいったじゃないですか、ほら風呂入るから帰れって言われた
 日ですよ」
「まだ持ってろって言ったろ?! あれをどうしたんだ」
「だから返したじゃないですか。だから今はないですよ」
京介さんは俺の胸元を触って確かめた。
「どこで無くした」
「返しましたって。受け取ったじゃないですか」
「どうしたっていうんだ。おまえは返してない」
会話が噛み合わなかった。
俺は返したと言い、京介さんは返してないと言う。
嘘なんか言ってない。俺の記憶では間違いなく京介さんにタリスマンを返し
ている。
そして少なくとも、いま俺が魔除けの類をなにも持っていないのは確かだった。

81 ドッペルゲンガー ラスト  ◆oJUBn2VTGE ウニ 2006/10/15(日) 21:57:56 ID:lY9MF+tv0
京介さんはいきなり自分のシャツの胸元に手を突っ込むと、三角形が絡み合っ
た図案のペンダントを取り出した。
「これを持っていろ」
それはたしか、京介さん以外の人が触ると力が失せるとか言っていたものでは
なかったか。
「よく見ろ。あれは六芒星で、これは五芒星」
そう言われればそうだ。
「とりあえずはこれで、もう一人のおまえにどうこうされることはないだろう。
 だがなにが起こるかわからない。しばらく慎重に行動しろ。なにかあったら、
 私か・・・・・・」
そこで京介さんは言葉を切り、真剣な表情で続けた。
「あの変態に連絡しろ」
あの変態とは、俺のオカルト道の師匠のことだ。京介さんは師匠とやたら反目
している。はずだった。
「まったく」と言って、京介さんは喫茶店の椅子に深く沈んだ。
そして「ドッペルゲンガーは」と繋いだ。
「死期が近づいた人間の前に現れるっていうのはさ、嘘っぱちだと思ってた。
 ずっと前から見えてたのに、今まで生きてたわけだし。でも、違うのかも
 知れない。ただの幻が、いまドッペルゲンガーになろうとしているのかも
 知れない」
俺は死にたくない。まだ彼女もいない。童貞のまま死ぬなんて、生き物として
失格な気がする。
「その、もう一人の京介さんは今もいますか」
うつむき加減にそう聞くと、京介さんは頷いて長い指でスーッと側方の一点を
指し示した。
そこにはなにも見えなかった。
京介さんの指先は店内の一つの席をはっきり指していたのに、そこにはだれも
座っていなかった。
店内はランチタイムで混み始め、ほとんどの席が埋まってしまっているという
のに、そこにはだれも座っていないのだった。


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